TEL.0133-26-2998

FAX.0133-27-5008

専聖寺の紹介

  • 住職挨拶

    平成から令和へと元号が変わって振り返ってみますと、住職就任が平成3年でしたから、私も今年で71歳になります。住職交代も60歳になったらと思っていましたが10年も過ぎてしまいました。昨年から交代をと役員会議をしておりますが遅々として進んでおりません。来年には若住職と交代をと願っております。

    先代の父が言っていた事は住職は門徒の目線で物事に対応すると言う事でした。「常に弱い立場の人に寄り添った行動を」が口癖でした。保護司、福祉会館の建立もその一環でした。私も親鸞聖人の『真実を求め真実に生きん』をモットーに「世の中安穏なれ仏法ひろまれかし」を心に刻み『一隅を照らすこれ国宝なり』を肝に銘じ門徒の皆様と安心して心を寄り添い弱い立場に立った目線で精進し皆様の幸せを願っております。

    浄土に持っていく土産はなんだと思いますか? 物は持っていけませんね。
    答えは「思い出」です。嬉しかったこと悲しかった沢山の思い出が先祖への何よりの土産となりましょう。先祖はきっと優しくねぎらってほめてくださいます。安養のお浄土とはそういうところです。浄土を想い先祖を思慕し感謝のお念仏申しましょう。

    「あかね(西方浄土)の雲は美しきかな」と思えるような境地になりたいと願って日々暮らしております。

専聖寺の歴史

当寺は明治20年(1887年)開基、令和元年で132年になります。北海道で最も古い寺であり、北海道開拓と共に歩んできました。
歴代住職は学校教員としても教育にも力を注ぎました。また、地域文化・教育の中心として貢献してきました。開基住職の梅田師は本山の命を受け開教に着手し開拓民と苦労を共にして礎を築きました。

2代目秀里師は40町歩(12,000坪約44ヘクタール)の土地を取得し寺の認可を明治政府より得て明治28年、「専教寺」と寺号公称 しました。当時、お寺の許認可は大変条件が厳しい時代で財政が豊かで信者数が多くなければ認可されませんでした。教育の普及の為寺子屋を開設し現在の小学校に至っています。

5代住職島義弘師は札幌高田別院から入寺し寺の再興を図り本堂、納骨堂、福祉会館、庫裡を新築し開基100年記念慶讃法要をもって6代住職に継承。6代住職、島義慈師は英国留学を経て父義弘師のあとを継職、転派し「専聖寺」と寺号変更す。坊守と共に聖蓮池造営、京仏師彫像の阿弥陀仏の寄進を受け新本尊として本堂に安置、教線拡大し門信徒の増加、寄付を求めない寺として現在に至る。特に新本尊阿弥陀如来と鑑真和上の蓮花は当寺の貴重な寺宝となりましょう。また、国際ロータリー地区役員、札幌市民生委員として社会貢献しております。

  • 聖蓮の池

    奈良唐招提寺より鑑真和上が持参した門外不出の蓮花を当寺に株分けして下さりその蓮池を「聖蓮池」と唐招提寺管西山明彦長老より命名して下さいました。併せて同長老の句碑を建立しました。

    聖蓮池 西山長老句碑 唐招提寺管長西山明彦長老が鑑真和上持参の蓮花を当寺に移植の記念に詠われました。

    涛聖のとうせいの 薫りよき蓮かおりよきはす 移し植えうつしうえ

    彌陀の池邊にみだのいけべに 美どり映ゆらむみどりはゆらん

    鑑真和上の薫りよい蓮を移し植え阿弥陀様の池辺で美しく咲きましょう。
    鑑真和上がこの日本に仏教を広め僧侶の育成と戒律を要請され日本へ渡航を試みましたが船が5度も難破するなど大苦難の末やっと日本へ着いた時には風潮で目が見えなくなったそうです。東大寺に住まわれ東大寺に戒壇を築かれ聖武天皇に戒律を授けその後たくさんの正式な僧侶を育成しました。隠居して唐招提寺を建立し76歳の生涯を閉じました。その鑑真和上の願いが日本の果て北海道の当寺にまでやっとたどり着きましたという嬉しさでしょうか。浄土に咲く蓮の寺にふさわしい仏国浄土のお寺にしたいと精進してまいります。

沿革史

  • 明治26年

  • 現在の石狩市生振にて開教、開基住職 梅田 覚了師

  • 明治28年

  • 当別町ビトエ移転、2代住職秀里 大壽師 専教寺と寺号公称す

  • 昭和24年

  • 鉄道開通(札沼線)と共に現在地太美南に移転3代住職松井 聖覚氏、4代住職松井 教正師

  • 昭和56年

  • 5代住職島 義弘師就任 納骨堂、福祉会館の建立と庫裡を再建

  • 平成元年

  • 100年記念の新本堂建立着手

  • 平成3年

  • 100年記念慶讃法要と6代住職島 義慈師住職継承法要を厳修、納骨堂増築

  • 平成25年

  • 唐招提寺より門外不出の鑑真和上招来の蓮を移植し聖蓮池命名法要と西山長老句碑の除幕法要を唐招提寺管長 西山 明彦長老をお迎えして厳修

  • 平成30年

  • 本堂に新御本尊阿弥陀如来安置し龍谷勧学浅田和上導師のもと仮の入仏慶讃法要厳修
    9月の彼岸法要にお披露目と従来の阿弥陀如来を第2納骨堂に安置し入仏・遷化法要厳修